強く願うことで夢が叶うなんてただの戯言?いいえ、あの虫見てください
どうも、バッタは触れるけどコオロギはマジできもい、ハルハロです。
意識高い系の起業家みたいなのが「夢は強く願えばかなうんだ!」なんて言ってるのを聞いてトリハダ総立ちしたことありませんか?僕はありますよ。
でもこのことについてちょっと気がかりなことがあったのでそれをお伝えしたいという欲望のままキーボードを叩いております。
強く願えば夢は叶う?
よく聞くこの意識高い系フレーズ。まぁなんか楽しそうに自分のしたいことして、さらに裕福な生活を送っている人がそう言うと一瞬信じかけそうになりますが、僕たちにはそういった部類の人間を軽蔑するように設定されているプログラミングが予めしてあります。いや、あると言い切ると嘘つきになりますが、まるでそう思わざるを得ないような大衆の傾向があります。僕らは楽しそうに金儲けする人間を認めたくない。
でもね、ある虫の事を知ったとき「強く願えば叶う」って真実かもしれないなって思ってしまったんです。
アゲハモドキっていう虫
その「ある虫」というのがこのアゲハモドキという虫です。
一見綺麗な蝶々に見えますよね。でもコイツ、蛾(が)なんです。で、ちょっとこちらも見てみてください。
僕が編集ミスで同じ虫の画像を貼ったわけではありません。こちらはジャコウアゲハという正真正銘の蝶々です。コイツ、毒をもっているんです。なんでジャコウアゲハとアゲハモドキがこんなに似てるかって、もうわかりますよね。アゲハモドキという蛾は、毒をもつジャコウアゲハの姿かたちに似ることで、鳥などの外敵から食べられることを防いでいるのです。アゲハモドキは蛾である事の意地もプライドも捨て、ジャコウアゲハの舎弟になる事で自らの身を守っているのです。
「なるほど!生き延びるためには優秀な人の真似をすればいいのか!」
と思ったあなたは文脈も読めないばかので今すぐこのブログから退出して下さい。私の記事は読み手を選びます。
嘘です続けて読んでくださいお願いします泣いて詫びます。
進化のスタート
このアゲハモドキがどうやって進化してきたのか、という話ですが、たまたま突然変異のようなもので姿かたちが変わったところ、たまたまジャコウアゲハに似たので、食べられること無く生き延びたので、たまたまその突然変異種が繁栄したという説が考えられます。でもね、こういった毒をもっている種類に似る擬態(ベイツ型擬態というらしい)はたくさんの種類の動物で見られます。それにさっき述べた説ではいろいろ説明が難しいらしいんですね、生物学的に。詳しいことは知らんけど。で、有力な説が「この擬態が発生するように進化の過程で遺伝子が最適化されたのだろう」という事らしいんですよ。こうなってくるとアゲハモドキの進化の始まりはアゲハモドキくんが
「いいなぁ。あいつ(ジャコウアゲハ)は食べられないんだなぁ。チクショウチクショウ!!!」
って思うところからスタートするしか無いんですよ。だって正確に似すぎてるんですもの。まるでデッサンでも取ったかのような類似具合なので似るべくして似たとしか思えません。
強く願うことでなれるはあながち間違いじゃない
このアゲハモドキくんが教えてくれることとは、「強く願うことでそうなれる」という事が、ある意味では進化の真理であるという事です。意識高い系アップル製品大好きちょいブサ男子が「強く願えば夢が叶う」と言ったときにこのベイツ型擬態を意識しているかは知ったことではありません。しかし、僕たちのこの類の人間を真っ向から否定するデフォルト設定に少し疑問を投げかける記事でした。